2023-03-27

【社員インタビュー】
日台の文化の違いに触れた、Uターン社員の貴重な体験談を紹介

INTERVIEW

【INTERVIEW】
 

2023年3月27日
​亞星通股份有限公司(​STAR TO ASIA CO.,LTD)

 

【INTERVIEW】
日台の文化の違いに触れた、Uターン社員の貴重な体験談を紹介

 
日本ではよく「Uターン」という言葉を聞きます。Uターンとは、進学・就職などの理由で一度出身地を離れた後、再び生まれ育った出身地に戻って就職もしくは転職することを指します。当社スタートアジアは台湾現地に法人設立している日系企業ですが、社員の8割以上が台湾籍メンバーですが、なかには日本で就職し、数年経験を積んだ後、台湾に戻って働く社員もいます。
 
今回は特別に日本から帰ってきたUターン転職社員2名にインタビューを行い、日本での就職経験や、なぜ台湾に戻って働くことを選んだのか、異文化コミュニケーションの秘訣について語ってもらいました。
 

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Gene 2023年1月中途入社(右)
Tsuki 2021年10月中途入社(左)
 

―はじめに、日本で仕事をしようと思ったのはなぜですか?
Gene:芸術系の大学在学中、先生の多くが日本での就業経験があったので授業中によく勧められていて興味を持つようになりました。日本のデザインや職場の文化の体験、日本語の学習が目的です。その後、日本で先に語学学校に1年間通ってから就職活動を行いました。        
                            
Tsuki:最初はワーキングホリデーで日本に1年間、その後、仕事で使える日本語レベルを目指して、もっと継続訓練したいと感じたので、日本で就職活動をしました。当時、語学学校に通っていたのですが、日本で就活すると決めた後は、就職を目的としたビジネス日本語クラスに入りました。                                 
 
―日本ではどのような仕事をしていましたか?どのくらい日本にいましたか?         
Gene:商品のグラフィックデザインとSNS広告で5年間です。主には、屋外広告(OOH)と食品系のグラフィックデザインを担当していました。
               
Tsuki:私は不動産会社が運営するホテルの企画部門で3年間仕事をしました。主に、ホテルのマーケティングチャネル開発や、ホテルオープンの事前準備や企画を担当していました。                                    
 
―台湾に戻ろうと思ったきっかけは何ですか?                              
Gene:いままでとは違うことをしてみたいと思ったので、刺激の多い会社に入りたいという希望がありました。転職時には台湾と日本の仕事を同時に見ていたのですが、スタートアジアではたくさんのことが学べると感じたからです。
                                       
Tsuki:新型コロナの感染が東京であっという間に広がり、家族が心配して台湾に帰ってくるようにと言われたことがきっかけです。台湾に戻ってからも最初のうちはリモートワークでホテル企画部の仕事を継続していましたが、コロナの状況が落ち着き日本へ帰るかどうか考えたときに、家族の心配や生活の中心が台湾にあったのでそのまま台湾に残ることを決めました。                                  
 
―日本と台湾での転職活動の違いを感じたところを教えてください
Gene:履歴書の違いだったり、面接時は台湾の方が比較的和やかな雰囲気であることですね。日本での就活では履歴書の書き方がとても重視され、職務経歴をとても細かく書く必要がありますし、書き方の順序も重要でした。そしてデザイナーであっても、この部分がポートフォリオよりも重要になることも驚きでした。台湾では履歴書自体の内容はそこまで細かく見られていないようでした。
                                       
Tsuki:私は就活に対する重視する点や考え方には大きな差があると感じます。比較すると日本はより厳しく、ルールも多いと思います。新卒採用と転職が明確に分かれており、機会によっては新卒採用者にしか応募できない場合があり、経験者は制限を受けることがあります。
大企業は定期的に募集を開催し、計画的に採用を進めます。応募に必要な準備が複雑で、履歴書、職務経歴書、SPIテストなどが必要です。
 
―スタ―トアジアへの入社理由をおしえてください                               
Gene:分に足りなかったデザイン企画の部分を学べると思ったからです。以前の仕事経験ではグラフィックとウェブページのデザインが多く、先輩にディレクター職であればより多くのことに触れることができるとアドバイスされたので、企画ディレクションの部分に関わりたいと感じていました。          
                       
Tsuki:台湾に戻るときに、日本語を継続して活用できることが仕事を探す上での条件でした。その中でもスタートアジアを選んだのはすべてのクライアントが台湾市場を開拓しようとする企業で、商品のローンチや販売、マーケティングなどの過程に実際に関わることができるという点に惹かれたからです。                                    
 
-現在の仕事内容を教えてください                                
Gene:制作部の企画職として、広告クリエイティブの企画ディレクションを行っています。
        
Tsuki:今はPR部門のマーケティングコンサルタント(営業)で、主にブランドの代言人に関する施策やテレビやネット番組の商品プレイスメント、公共交通機関などの屋外広告の企画提案を担当しています。                                  
 
-日本と台湾(スタ―トアジア)での職場環境上の違いはありますか?           
Gene:台湾のほうがプライベート重視というか、バランスを自分自身でコントロールしやすいですね。もちろん、会社にもよるとは思いますが、日本で仕事をしていたときにはプライベートと仕事を切り分けることができませんでした。
                                       
Tsuki:職場での人間関係は日本のほうが仕事のことのみを話してプライベートな会話は少なめ、お互いに距離感があると感じます。台湾のほうがフランクで友達のような関係で職場のやりとりも多いですが、その分、人間関係のもめごとも少し多いのかなと感じます。                                       
 
-台湾に戻って仕事をする上で心配なことなどはありましたか?また実際に台湾に戻って仕事をしてみてどうでしたか?                            
Gene:生活環境に慣れることと、職場の人間関係が変わることです。生活環境に関してはまだ慣れない部分はありますが、職場の人間関係については気楽に感じています。          
                       
Tsuki:主に心配だったのは台湾で仕事を探すときに給料の面でギャップがあることです。正直なところ日本の仕事のほうがやはり所得としては高いですが、台湾には家族も友達もいて全体的に楽しく生活しています。                                   
 
-日本と台湾の職場環境について両者の好きな部分や苦手に感じる部分を簡単に教えてください。                               
Gene:日本でどちらかというと慎重で雰囲気も若干硬い感じはあります。物事の決定をするときには時間がかかりがちです。また、プライベートの時間も仕事の連絡が絶えませんでした。台湾では仕事を楽しんでいる雰囲気があり、就業後のプライベートの時間を比較的大切にできます。                                   
 
Tsuki:日本のいいところは、企業が年単位で計画を立て、政策や人事採用に余裕があること、ビジネスマナーが浸透していること、業務時間外にプライバシーを尊重することです。一方、空気を読む文化で曖昧な話し方が多く、実行までのスピードが遅いところがあります。
 
台湾のいいところは、柔軟性があり、臨機応変であること、同僚とのコミュニケションも直接はっきりしています。苦手に感じる点としては、距離が近い分、関係の良し悪しが仕事の成果に影響することがあったり、人によっては感情的になりやすいところです。また、仲がいい分、仕事とプライベートの時間をはっきり分けることができないことがよくあります。
 
-最後に、現在スタートアジアへの入社を検討している新卒・中途含めた就活生に一言お願いします。                               
Gene:会社もまだ成長中の段階ですので、広告業界にトライしたいけど不安もある方にとってはスタートアジアは良い勉強の場になると思います!  
                              
Tsuki:スタートアジアは挑戦する環境と機会がありますし、同僚同士もとても関係性が良いです。ただし、宝山に入るには、個人の自発性と調整力が必要です。チームワークが好きで自発的に行動できる方にはおすすめしたいです!
 

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以上、日本から帰ってきたUターン転職メンバーについての簡単なインタビューでした。
 
このインタビューを通じて、スタートアジアに対する理解が一層深まったのではないでしょうか。また、他ももっと知りたいと思ってくださった方は、今後のインタビューもお楽しみにください。                                   
 
<本件に関するお問い合わせ>
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