2023-03-31

【SPECIAL INTERVIEW】
弊社代表、藤原の10年の振り返り

RELEASE

【INTERVIEW】
 

2023年3月31日
​亞星通股份有限公司(​STAR TO ASIA CO.,LTD)

 

SPECIAL INTERVIEW
弊社代表、藤原の10年の振り返り


2013年4月に弊社代表の藤原が台湾に来てから丸10年になったとお聞きして、これまでの10年を振り返ってもらいました。
 

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Interviewer:Lun lun(写真右)


 ―まずは、この10年の感想を聞かせてください。 
 
長いようであっという間の10年だったという感じで、33歳の時に台湾に来て今年で43歳、海外で0から事業をつくる経験ができて色々あったけどよく頑張ったね、と自分に声を掛けてあげたい気分です。


 ―100人を超える会社になりましたね。 
 
ここまで来れたのには幾つかの要因があるけどそのうちの大きなひとつは、政雄さん(梁政雄:共同創業者)との出会いだったと思う。
 
政雄さんとは当時協業していたアジアンブリッジ阪根さんの縁で知り合って、自分が台湾の右も左も分からない時からずっと支えてくれた。右腕の存在である政雄さんがいなかったら今のスタートアジアはないと思う。そういう点で、今は切磋琢磨し合う良いライバル関係になってるアジアンブリッジ阪根さんも実は恩人なんだよね。
 
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創業当時、政雄さんと。
 
 
―そもそも藤原さんが台湾に来たことや通販支援をやろうと決めた理由って何だったんですか?
 
日本のファインドスターで働いている時に、それまで自分は日本の既存事業を大きくしてきた自負はあったけど、0から1を創る経験をしたことがなかったのでコンプレックスがあったんだよね。
 
当時31〜32歳だった頃、ちょうど会社が海外への興味を持ち出してて、ここでチャレンジしないと人生後悔するって思ってファインドスターグループ代表の内藤さんに、僕にやらせてもらえません?って自己推薦して。まさかのあっさりOKをもらえて…笑。そこから自分でどこでどんな事業をするかを考え抜いて、これから色んな会社の海外に出ていくニーズが広がるだろうと思ったことと元々通販の知識があったことで、日系企業の海外通販支援で行こうと決めたっていう背景です。
 
台湾にした理由は、知り合いの阪根さんもいるし先ず台湾で良いんじゃない、みたいな雰囲気で決めて… 。自分の中では台湾でしばらくやってダメだったら別の国に行けば良いじゃん、みたいなノリで決めたのが正直なところかな。運良くわりと早い段階で事業が軌道に乗って、一年後に社内起業するかたちでスタートアジアを設立したという感じです。
 
 
―この10年で苦しかったことはなんですか? 
 
ちょうど会社設立する少し前くらいから、支援するクライアントさんの成果がどんどん悪くなって行ったときのプレッシャーで押し潰されそうになったのを思い出すなあ。案件がことごとく失敗して、もうこの広告プロモーションが失敗だったら万事休す、という大事な案件で大失敗した夜に自宅への帰り道でポロポロ涙が出てきてね。なんでこんな苦しい思いしてやってるんだろう、本当に台湾に来たことは幸せなんだろうかって思ったら悔しくて悔しくて。台湾に来て初めて生みの苦しみを味わったんだよね。でもあれを乗り越えて強くなった。
 
あと、スタートアジアの支援で事業を成功させられたクライアントさんもいれば、失敗して撤退させてしまったクライアントさんもいて、僕らの存在価値はクライアントの事業成功だから、やっぱりそこに向き合う苦しさは今でもずっと付いて回るなあ。
 
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10年間書き続けている日記から(2014年4月11日)

 
―67年前にも藤原さんが一時期すごく苦しそうにしていた印象があるんですが。
 
ああ、それは組織崩壊を起こした時だね。
 
当時、組織を拡大させようと20人弱だった社員数を一年で70人近くまで増やしたらマネジメントも教育も追いつかなくて組織がぶっ壊れた。増やした数辞めていくみたいな現象が起こって、あの時は会社の代表である自分でさえ会社に行きたくないって思ってた。やばいよね、社長が行きたくない会社って。でもあの時に支えてくれたメンバーが今管理職になったりしてて、こういう所から組織作りを学んできた気がします。


―苦しい時に藤原さんを支えたものって何ですか?
 
やっぱり、「自分で行くと決めた」ことかな。
 
自分自身で海外に出ると決めて、結局自分がつくり出して来たから言い訳できないんだよね。これが誰かに指示されてやってたら絶対に逃げの言い訳してる。僕が行きたくて行ったわけじゃないって。苦しい時にいつも「藤原、結局自分で選んだ道やん」って原点に戻るんだよ。

 
 ―この10年で藤原さん自身で成長したと思うことは何ですか? 
 
いろいろあるんだけど、その中でも特にでいうなら「我慢する力」を身につけたことだと思う。自分の思い通りに何でもやろうと思うと組織が作れないことにある時気づいて、自分と違う仕事のやり方とか考え方とかを許容して任せるようなスタンスに変えた。結果的にそれが良くて、ここ数年のスタートアジアは安心して任せられるような組織になってきたと感じてます。
 
今の経営メンバー、管理職の層がとにかく厚い。実行力、自走力、そして意識がすごく高いと思う。僕が絶対的に信頼できるメンバーがこの層にたくさんいる。管理職メンバーのこれまで支えて来てくれた歴史を思い返すとちょっとウルっときます。
 
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管理職メンバーと

 
―会社をつくって良かったことは何ですか?
 
いろんな縁に恵まれたことと、いろんな縁をつくったことだと思う。台湾に出てきてスタートアジアをつくらなければ、大切なクライアントやパートナーとの出会いもなかったです。社員のメンバーとの出会いはもちろんなかったし、会社を辞めたメンバーとも一生の友達のような良い関係を築けてる。僕自身のスタートアジアでの一番の貢献は、良い人を集めたことだと思ってます。良い人を集めて、良い人達との縁をつくれたことが良かった。実際に政雄さんは社内で相手を見つけて社内結婚してるしね(笑)

 
―いま藤原さんが考えている会社のことや今後のことを教えて下さい。
 
この10年、良い時も悪い時もあって、それでも成長を目指して頑張ってきた。でも、最近の考え方は少し変わってきていて、成長することも大事だけど、続けることも大事ということに気づいたんだよね。経営って短期的なものじゃないから、ずっと続けていくという意志がないと続かないと思う。僕の父親が今年で開店50年になるステーキレストランを経営してて凄いなあって尊敬してるんだけど、父のように続けられる経営とは何か?についてすごく意識するようになった。
 
一方で経営は変化しないといけないと思ってて、これまでの10年でもずっと同じビジネスをしてきたわけじゃない。失敗したものも含めていろんなサービスを考えて挑戦してきた。市場やクライアントさんのニーズに合わせて事業を少しずつでも変化させていく新しい価値創りが「続く経営」の要点じゃないかなと思ってます。
 
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 ―これまでの10年の振り返り、ありがとうございました。最後に、更ににひと言お願いします。 
 
これまで自分を支えてくれた社員の皆さん、一緒に事業をつくって下さったクライアント様、パートナーの方々、そして気持ち良く海外に送り出してくれたファインドスターグループ、自由に仕事をさせてくれている家族、関わる人みんなにお礼を言いたいです。本当にありがとうございます。自分の10年は、自分だけの10年ではないと思ってます。自分の力だ、などと勘違いせず、感謝の気持ちを持って生きていきたいと思います。
 
これからもよろしくお願いします。
 

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